時給が上がったら、扶養内で年末まであと何時間働ける?
時給が上がるのはうれしいことですが、年収の壁の金額は変わりません。同じ壁までに働ける時間は、そのぶん短くなります。年末までの残りは、壁の種類ごとに考えると迷いません。
2026年10月5日更新
結論
- 年収の壁の金額は変わらないので、時給が上がると、壁までに働ける時間は短くなります。目安は「壁までの残りの金額 ÷ 新しい時給」です。
- 税金の壁は、今年あと何回給料日があるかで考えます。翌月払いなら、12月に働く分は来年の収入です。
- 社会保険の扶養(130万円・150万円)は、今年の残りではなく、新しい時給で契約どおり1年働いた場合の見込みで判断されます。時給が上がったら、契約の時間がそのままで大丈夫か確認してください。
- 新しい最低賃金は、発効日以降に働いた分から適用されます。
時給が上がると、働ける時間が短くなる
年収の壁は金額で決まっていて、時給が上がっても動きません。そのため、同じ壁までに働ける時間は短くなります。
たとえば東京都の最低賃金は、令和8年度に1,226円から1,280円になりました(2026年10月1日から)。最低賃金で1年働く場合、130万円の壁までの目安は年1,060時間から年1,015時間へ、約45時間短くなります。お住まいの都道府県の新しい最低賃金での時間は、都道府県別の最低賃金の各ページで確認できます。
税金の壁は「今年の残りの給料日」で考える
住民税(110万円〜)、親の扶養控除(136万円)、親の特定親族特別控除(159万円)、所得税(178万円)は、1〜12月に支給された給与で数えます。年末までの残り時間は、次の3つで考えます。
- 今年すでに支給された給与の合計(給与明細の総支給額。非課税の交通費は除く)
- 今年あと何回、給料日があるか(月末締め・翌月25日払いなら、12月に働く分は来年の収入)
- 新しい時給
例親の扶養控除の136万円を目安にする人。月末締め・翌月25日払い、10月から時給1,200円→1,260円
10月末までに支給された給与は1,100,000円で、136万円まではあと260,000円です。今年残っている給料日は、10月分(11月25日支給)と11月分(12月25日支給)の2回です。新しい時給1,260円なら、2か月で約206時間、1か月あたり約103時間が目安です。時給1,200円のままなら約216時間だったので、約10時間減ります。12月に働く分は、来年の収入として数えます。
支給済みの額から計算するなら、年収の壁 計算機に新しい時給を入れてください。
社会保険の扶養は「契約の時間」で考える
家族の社会保険の扶養(130万円・19〜22歳は150万円)は、今年の残りではなく、これから1年間の見込みで判断されます。2026年4月からは、給与だけの人は労働条件通知書などの契約内容(時給・所定労働時間・手当・交通費)から見込む年収が基準です。時給が上がると、契約の時間が同じでも、見込みの年収が上がります。
例大阪府のパート。時給が最低賃金の1,177円から1,231円に。契約は週20時間、交通費は月5,000円、勤務先は従業員50人以下
上がる前の見込みは、1,177円×20時間×52週+交通費60,000円=1,284,080円で、130万円未満でした。上がったあとは1,340,240円で、時給が上がっただけで130万円以上の見込みになります。週19時間なら1,276,228円で、130万円未満の目安に戻ります。
なお、従業員51人以上の勤務先では、週20時間以上で勤務先の社会保険に入ります。くわしくは106万円の壁がなくなったあとの社会保険で説明しています。
時給が上がったら、確かめたいこと
- いつの勤務から上がるか:新しい最低賃金は、発効日以降に働いた分から適用されます。締め日の途中で発効した月は、前後で時給が分かれます。
- 給与明細:発効日以降の勤務分が、新しい時給で計算されているか。
- シフトと契約:扶養内で働きたいなら、時給が上がったことを前提に、11月・12月のシフトと来年の契約の時間を勤務先と相談しましょう。社会保険の扶養は契約で判断されるので、時間を変えたら、労働条件通知書も新しくしてもらいましょう。
よくある質問
時給が上がって扶養を超えそうなとき、勤務先にどう伝えればいいですか?
年の途中で時給が上がった年は、年収をどう見込めばいいですか?
時給が上がる前に働いた分も、新しい時給で払われますか?
数字は計算機で
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一般的な情報であり、法律・税務上の助言ではありません。扶養や税金の扱いは、勤務先、ご家族の勤務先(健康保険組合など)、税務署や市区町村でご確認ください。
時給が変わっても、残り時間はアプリが出し直します。
PayJarは今年の収入を給料日ベースで集計し、年収の壁まであといくら・今の時給で何時間かの目安を表示します。
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