2026年の年収の壁、結局いくらまで? 自分に関係する壁の見分け方
103万円は、もう所得税の壁ではありません。2026年は壁の金額も、数え方も変わりました。とはいえ、全部を気にする必要はありません。関係するのは、人によって2つか3つです。
2026年10月5日更新
結論
- 2026年の主な壁は、住民税(110万円〜)、社会保険の扶養(130万円。19〜22歳は150万円)、親の扶養控除と配偶者控除(136万円)、所得税(178万円)です。
- 税金の壁は1〜12月に支給された給与で、社会保険の扶養はこれから1年間の見込み収入(2026年4月からは労働契約の内容)で判断します。
- 19〜22歳なら、136万円を超えても親の控除は159万円まで満額です。先に気をつけたいのは、社会保険の150万円です。
- 従業員51人以上の勤務先で週20時間以上働く人は、2026年10月から年収にかかわらず勤務先の社会保険に入ります(学生を除く)。
2026年の年収の壁の一覧
金額はどれも目安です。税金の壁は「以下」、社会保険の扶養は「未満」が条件なので、130万円・150万円ちょうどは扶養から外れます。
| 金額の目安 | 超えると | 数え方 |
|---|---|---|
| 110万円〜住民税 | ご本人に住民税がかかる | 1〜12月の支給額 |
| 130万円社会保険の扶養 | 家族の扶養を外れ、自分で健康保険と年金に入る | これから1年間の見込み(交通費を含む) |
| 136万円親の扶養控除・配偶者控除 | 親や配偶者の税金の控除が変わる | 1〜12月の支給額 |
| 150万円社会保険の扶養(19〜22歳) | 家族の扶養を外れる | これから1年間の見込み(交通費を含む) |
| 159万円親の特定親族特別控除(19〜22歳) | 親の控除が段階的に減る(197万円で0) | 1〜12月の支給額 |
| 178万円所得税 | ご本人に所得税がかかる | 1〜12月の支給額 |
税金の壁は、超えた分に税金がかかるだけです。少し超えたくらいで、手取りが急に大きく減ることはふつうありません。影響が大きいのは社会保険の扶養です。外れて勤務先の社会保険にも入らない場合は、国民健康保険と国民年金の保険料を自分で払うことになり、手取りが大きく減ることがあります。
税金と社会保険では、数え方が違う
税金の壁(住民税・所得税・親の扶養控除など)は、1月1日から12月31日までに支給日が来た給与(税引前)の合計で数えます。働いた日ではなく支給日なので、12月に働いて1月にもらう給料は、来年の収入です。非課税の範囲の交通費は含めません。くわしくは12月分の給料は今年?来年?で説明しています。
社会保険の扶養(130万円・150万円)は、1〜12月の合計ではありません。扶養に入る時点や確認の時点から、これから1年間に見込まれる収入で判断します。交通費も含めます。2026年4月からは、給与だけの人は、労働条件通知書などに書かれた時給・労働時間・手当から見込む年収で判断するようになりました。契約にない一時的な残業代は含めず、予定外の残業で結果的に超えても、社会通念上妥当な範囲なら扶養は取り消されない扱いです。
自分に関係する壁の見分け方
- 親の扶養に入っている19〜22歳(大学生など):150万円(社会保険)と159万円(親の控除の満額)。136万円を超えると、親の控除は扶養控除から特定親族特別控除に切り替わりますが、159万円までは控除額は同じです。
- 親の扶養に入っている高校生など:130万円(社会保険)と136万円(親の扶養控除)。
- 配偶者の扶養に入っているパート:130万円(社会保険)と136万円(配偶者控除)。136万円を超えても、169万円までは配偶者特別控除が満額です。配偶者の勤務先の家族手当は、会社ごとに基準が違います。
- 扶養に入っていない人:住民税(110万円〜)と所得税(178万円)が、ご本人にかかるかどうかだけです。
このほか、従業員51人以上の勤務先で週20時間以上働く人は、年収にかかわらず勤務先の社会保険に入ります。くわしくは106万円の壁がなくなったあとの社会保険へ。
例20歳の大学生、時給1,200円、交通費は月6,000円
社会保険の150万円は交通費(年7万2,000円)も含めて数えるので、150万円未満に収めるには、年1,189時間(月約99時間)までが目安です。親の控除が満額の159万円は交通費を含めないので、年1,325時間まで。社会保険の壁のほうが、約136時間早く来ます。
自分の時給で何時間になるかは、都道府県別の最低賃金の各ページにある「扶養内で働ける時間の目安」で、時給と交通費を入れて計算できます。
2025〜2026年に変わったこと
- 2025年分:所得税の壁が103万円から160万円に。親の扶養控除の基準は123万円になり、19〜22歳には特定親族特別控除ができました。
- 2025年10月:19歳以上23歳未満(配偶者を除く)の社会保険の扶養が、150万円未満になりました。年齢はその年の12月31日時点で判断します。
- 2026年4月:社会保険の扶養の年収を、労働契約の内容から判断するようになりました。
- 2026年分:所得税の壁が178万円に(基礎控除104万円+給与所得控除74万円)。親の扶養控除と配偶者控除は136万円、特定親族特別控除は159万円まで満額(197万円まで段階的に)になりました。
- 2026年10月1日:106万円の壁(月額8.8万円の賃金要件)がなくなりました。
- 2026年12月:新しい控除は、12月の年末調整でまとめて反映されます。11月までの給料から引かれる所得税は、これまでの税額表のままです。
これから変わる点もあります。178万円は2026年分と2027年分だけの特例を含む金額で、2028年分からは特例がなくなり、金額が変わる予定です。住民税の壁も、2026年分の収入からは給与所得控除の引上げで高くなり、たとえば名古屋市では119万円以下なら課税されません。市区町村によって違うため、PayJarと年収の壁 計算機は、低めの110万円を目安にしています。
よくある質問
103万円の壁はなくなったのですか?
178万円まで働けば扶養内ですか?
年収の壁を少し超えると、手取りはどうなりますか?
どの壁を目安にするか、だれに確認すればいいですか?
数字は計算機で
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一般的な情報であり、法律・税務上の助言ではありません。扶養や税金の扱いは、勤務先、ご家族の勤務先(健康保険組合など)、税務署や市区町村でご確認ください。
どの壁を目安にするか決めたら、あとは記録するだけ。
PayJarは今年の収入を給料日ベースで集計し、選んだ壁まであといくら・何時間かの目安を表示します。残業・深夜・交通費も含めて計算します。
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