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交通費は年収に入る? 税金と社会保険の扶養で答えが違います

交通費は、税金の壁では年収に入らないことが多く、社会保険の扶養では入ります。同じ交通費でも、どの壁を見るかで答えが変わります。

2026年10月5日更新

結論

  • 税金の壁(住民税・所得税・親の扶養控除や配偶者控除)では、非課税の範囲の交通費は年収に入れません。
  • 社会保険の扶養(130万円・19〜22歳は150万円)では、交通費も年収に入れます。
  • 電車・バス通勤の非課税の上限は月15万円です。車・自転車通勤は片道の距離で上限が決まり、片道2km未満は全額が課税されます。
  • 「交通費込み」の時給なら、交通費の分も給与なので、税金の年収にも入ります。

税金の壁では、非課税の交通費は入らない

通勤手当は、一定の額までは所得税がかからない非課税の収入です。非課税の分は、所得税や住民税の計算にも、親の扶養控除や配偶者控除の判定にも入りません。源泉徴収票の「支払金額」にも含まれません。

非課税の上限は、電車・バス通勤なら1か月15万円です。マイカー・自転車通勤は片道の通勤距離で決まり、たとえば片道2km以上10km未満なら月4,200円までです。片道2km未満は全額が課税されます。上限を超えた分は給与として課税され、税金の年収にも入ります。

社会保険の扶養では、交通費も入る

家族の社会保険の扶養(130万円・150万円)の年収には、通勤手当も含めます。税金のような非課税の考え方はありません。2026年4月から使われている、労働契約の内容から年収を見込む方法でも、通勤手当は賃金に含まれます。契約書に「通勤手当あり」とだけあって金額がわからない場合は、この方法では判定できないとされています。

つまり同じ人でも、社会保険の壁には、税金の壁より交通費の分だけ早く近づきます。

壁ごとの交通費の扱い

税金は、課税される所得で考えます。社会保険の扶養は、生活を支える収入全体で考えます。そのため、交通費の扱いが分かれます。

PayJarと年収の壁 計算機も、この表のとおりに交通費を足しています(非課税の範囲の交通費の場合)。
年収の壁交通費
住民税(110万円〜)含めない
社会保険の扶養(130万円)含める
親の扶養控除(136万円)含めない
社会保険の扶養・19〜22歳(150万円)含める
親の特定親族特別控除・19〜22歳(159万円)含めない
所得税(178万円)含めない

以前の「106万円の壁」(勤務先の社会保険に入る月8.8万円の基準)は、交通費を含めずに数えていました。この基準は2026年10月1日になくなり、今は週20時間以上かどうかなどで判断します。

交通費で、130万円の壁までの時間はどれだけ変わる?

例時給1,200円、交通費は往復480円で月16日

交通費は月7,680円、1年で92,160円です。交通費がなければ、130万円未満に収めるには年1,083時間(月約90時間)までが目安です。交通費があると、その分を差し引いて年1,006時間(月約83時間)まで。1年で約77時間早く、壁に届きます。

住民税や所得税の壁までの時間は、交通費があっても変わりません。

自分の時給と交通費で計算するなら、都道府県別の最低賃金の各ページにある「扶養内で働ける時間の目安」に、時給と1か月の交通費を入れてください。今年すでに支給された分から考えるなら、年収の壁 計算機で交通費を分けて入れられます。

迷いやすいケース

  • 交通費込みの時給:「時給1,250円(交通費込み)」のように時給に含まれている場合は、全額が給与です。税金の年収にも、社会保険の年収にも入ります。
  • 上限を超える交通費:超えた分は給与として課税され、税金の年収に入ります。社会保険では、もともと全額が入ります。
  • 交通費が出ない勤務先:受け取っていない交通費は、どちらの年収にも入りません。
  • 契約書の通勤手当の書き方:社会保険の扶養を契約内容で判断してもらうには、通勤手当の金額まで書かれているかを見ておきましょう。

よくある質問

交通費が月15万円以下なら、年収にまったく入らないのですか?
電車・バス通勤なら、税金の壁ではそうです。ただし社会保険の扶養(130万円・150万円)では、交通費も全額が年収に入ります。
源泉徴収票に交通費は載っていますか?
非課税の通勤手当は、源泉徴収票の「支払金額」に含まれません。社会保険の扶養を考えるときは、源泉徴収票の金額に交通費を足して考えます。
交通費を含めると130万円を少し超えそうです。
社会保険の扶養は、これから1年間の見込み(2026年4月からは契約の内容)で判断されます。どう扱われるかは、ご家族の勤務先(健康保険組合など)に確認してください。

交通費は、壁ごとに足すかどうかが違います。

PayJarは交通費を出勤ごとに記録して、社会保険の扶養の壁にだけ含めます。残業・深夜を含めたバイト代と、給料日ベースの年収の壁の目安がわかります。

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